昨晩は浮かれまくって家に帰ってからテレ玉の録画を2回も見返しちゃいましたよ。その後、眠ろうと思っても脳裏に森田のシュートがコロコロとゴールに吸い込まれていくシーンが浮かんできて興奮して眠れないし……。こういう興奮が味わえるからいくら負けても応援しちゃうんだよね。大宮をさ。
で、そこで昨日の感想。勝敗を分けたポイントを私なりに考えていくつか挙げてみようと思う。浦和のチーム事情は知らんのであくまでも大宮視点での感想をば。
■4−4−2
ロバート時代には歪だったラインをきっちり並べなおしてMFとDFの8人で中盤のスペースをガチガチに埋めパスの出し所を無くすという三浦仕様に戻したのが大当たり。個々の役割がよりはっきりしたので選手はさぞかし動きやすかった事だろう。浦和のロングボールは効を成さず、パスは面白いように大宮の分厚い網に引っかかった。幸いにも昨日は強烈な個の力を持つワシントンとスピードに長けた平川が居なかったので崩されることはほとんど無く終始安定していた。フォローも徹底しており誰か一人がかわされたりミスしたりしてもすぐに他の誰かがしっかりとカバーをしていた。
■森田浩史
森田は間違いなく昨日の試合の最高殊勲選手だろう。得点を決めた事はもちろん大きいが、たとえこの試合の決勝点がデニ丸や桜井だったとしてもこの試合のMVPはやっぱり森田だったと思う。それくらい攻守に於いて効いていた。
いつだったかは忘れてしまったが私は以前にこのブログで「FWに森田が入っている時が最も大宮の守備が安定する」というような事を書いた。しかしこれは「セカンドボールが拾えるのなら」という条件付きなので(競っても相手に拾われるだけでは何の意味も無いし)残念ながらロバートのシステムとは合わなかった。しかし昨日は上記の通り三浦時代のシステムに戻して中盤を厚くしたことで森田は存分に生かされた。
しかも森田は一人、物凄い「シンカ」を遂げていた。以前の当たられると簡単に倒れる森田は消え、競り合いにも踏ん張れる強靭な新・森田が誕生していたのだ。再開後の2週間、佐久間監督は森田にはっぱをかけた上でベンチからも外し徹底的にフィジカルトレーニングをさせたそうだがまさに「佐久間さんグッジョブ!」である。あれだけ森田がボールを収めてくれればボランチの慶行と佐伯はさぞかしフォローがし易かった事だろう。森田の体を張ってのポストプレーは大宮のポゼッション向上に大きく貢献していた。
中断前とは段違いの力強さと気迫を見せてくれた森田には今後も大宮の中心選手として期待したい。のほほんとした性格なのでそこが心配といえば心配ではあるのだが…。頑張れば神様がゴールをもプレゼントしてくれるのだ。この喜びを忘れないでこれからも今日のようなプレーを続けて欲しい。
■個の力
この埼玉ダービー、対戦成績こそ大きく差は付いているがこと試合内容に関しては以前から対戦成績ほどの差は無かった。少なくともJ1同士の、ここ3年の試合は浦和が勝った試合でも楽勝と呼べる程の試合は無かった筈である。それでも浦和が大きく勝ち越す事になった要因は「個の力」にあったと私は考えている。
私はこれまでのダービーの試合に関して「試合運びはほぼ大宮のプラン通りに運べているのに最後は浦和の強烈な個の力にやられる」という印象がある。ワシントンしかり、闘莉王しかり、三都州しかり、大宮がどんなに組織的な試合運びをしていても彼らの個のパワーに屈してしまうのだ。ところが昨日に関しては浦和にワシントンは居らず、逆に大宮にはデニ丸とレアンドロが居た。達也も永井もポンテも素晴らしい選手だがポンテは個で突破というよりは人を上手く使うタイプだから昨日のように中盤を潰されると苦しい。達也や永井もいくらいい選手だと言っても所詮は日本人なのでワシントンと比べたらその恐さは格段に落ちる。いつもワシントンにやられている大宮にとって彼が居ない事は大きなアドバンテージだった。残る闘莉王に対しては冨田をマンマーク気味に貼り付かせ(特にパワープレーを仕掛けてきた後半)周りの選手が零れ球をフォローするという形を試合を通して徹底できていた。大宮は浦和の個の力を封じ、浦和は大宮の個の力(レアンドロ)を止められなかった。いつもとは逆の事が起こったのだからいつもとは逆の結果になったのも必然だろう。
■浦和の驕り
これは試合の分析とはちょっと違う部類の話だと思うんだけど、正直昨日の浦和は大宮を舐めていたと思う。「そんな事は無い」と浦和の選手や監督は言うだろうしそれは本心だとは思うが「大宮ならこの程度の力を出しておけば勝てるだろう」的な驕りが内心あったのではないか? まあ人間だもの、これだけチーム状況が違えば無意識にそう考えてしまうのも無理は無い。いくら周りがダービーだと煽っても浦和の選手が強豪と対戦する時と同じレベルのモチベーションを保つのは難しかっただろうね。周りから見れば「浦和が勝ってあたりまえ」の試合なんだし。試合を見ていて浦和の選手から「まあいつかは点が取れるだろ。大宮だし」的な空気を感じたのは私だけではないと思う。大宮サポの多くはその空気を感じて「今日の浦和は恐くない」と思ったのではないだろうか? 昨日の試合は私が見たダービーの中では最も浦和が恐く感じない試合だった。格差ダービーとはよく言ったものでその格差こそが浦和と大宮の選手のモチベーションに大きく差を付け、勝敗を分けた。もっとも、そんな格差という目で見られてしまう順位に大宮がいるのは情けない事なんだけどね…
昨日の試合は本当に大宮の思い通りに進んだ気持ちのいい試合でした。欲を言えば2点目を取って試合を決めて欲しかったのですがそれは宿題ということで…。リードした後もカウンターで追加点を奪いに行く姿勢はしっかりと見えたしね。デニ丸にレアンドロ、スーパーな森田らの選手もいる事だしこのまま三浦サッカーを極めていく方向でいいんじゃないかな? 一つの型を極めていくのも立派な「シンカ」だと思うよ。
にしても昨日のレッズサポは微妙にヌルかった気がしたなぁ。大宮の選手紹介の時のブーイングも小さかったし煽りゲーフラも無かった。以前ほどの殺気立った空気もなかった。彼らもまた、大宮相手にモチベーションを保つのが難しかったんだろうね。怨敵である土屋も居ないしさ。私としてはレッズサポは過激なくらいな方が何かと面白いのでこの敗戦でまた火が点いてくれたらいいなぁ、なんて無責任にも思ったりします。結構酷い奴だな、私ってw
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