2006年07月30日

J1第16節 大宮−京都(熊谷)

大宮アルディージャ 1−0 京都パープルサンガ

得点者
(大宮)トニーニョ 46分



J1では初の対戦となる京都サンガ戦。前節名古屋戦でのふがいない戦いからどこまで建て直して来れるかが気になる所です。出場停止の桜井に変わり森田、お疲れ気味の斉藤に代わって慶行が入りました。

前半、ボランチの慶行から攻撃を展開しようとする大宮だったのですがとにかくその慶行にボールが収まりません。まだ疲れが残っているのか、はたまた蒸し暑さを考慮して抑え気味にプレーしているのかは定かではありませんが、選手がスペースを作ろうとする動きを全くしないので受けるに受けられない状態。パスはすれども後ろで回すばかりで攻め手を欠きます。
対する京都は大宮にボールを持たせつつも中盤をおしくらまんじゅう状態にしてスペースを潰し、パスを繋ぐ大宮のミスを待って外国人のカウンターに賭けるという作戦を取ります。前半に関して言えばその目論見は成功していました。決定機は大宮より京都の方が多かったでしょう。しかし京都にとってその決定機を逃したのが痛かった。決めるか決められないか、ここが今日の勝負の分かれ目だったと思います。

後半、開始早々片岡がミドルシュート!
打った瞬間は距離もありコースも甘く威力もそれほどあるようには見えなかったのですが、キーパー平井の前で突然

ボールが揺れた!Σ(゚Д゚ )


片岡の無回転シュート炸裂!
以前の横浜FM戦で大悟が無回転シュートを決めたのを見ていますが、あの時は駒場だったので弾道とかはよく分かりませんでした。しかし今回の熊谷ゴール裏ではボールが揺れて落ちるのがばっちり見えました(^^) 凄い、これが無回転シュートなのか…。平井はCKに逃れるのが精一杯でしたね。
で、このCKをトニーニョがヘッドで決めてあっさりと先制。

サッカーって怖いね…
前半、プラン通りに試合を運んでいたのはむしろ京都の方だったのに、肝心な場面で決められなかったばかりにワンプレーで流れを変えられてしまうんですから。そして60分には前半から再三に渡って久永に狙われ続けていた感がある角田退場。勝負はここで決しました。
大宮アルディージャはそのまま1-0で逃げ切りに成功して勝ち点3を(σ´∀`)σゲッツ!!
暫定ながら大宮は今季初の一桁順位となる9位に浮上しましたぴかぴか(新しい)

ところでこの試合の後、三浦監督が異例のコメントを残しています。
「サポーターのみなさんには申し訳なかったですが、なりふりかまわず1−0を守りにいった」

これは角田が退場して11対10になった後、早い時間から2点目を狙わずに守りに入った事に対してのコメントです。数的優位に立って少しの間は勝負を決めに(追加点を取りに)行く姿勢も見えたのですが、三浦監督は69分に攻撃の基点であった慶行をマーカスに代えてボールを負わせる事に専念させ、残り2枚の交代枠も時間稼ぎで使う形を取りました。

この時のスタンドの空気はかなり微妙なものでした。
追いつかれるのは絶対に嫌だけど、圧倒的優位な立場にあるんだから攻めて行ってゴールを見たい! 試合を見ていた大宮サポの多くがそう思っていた事でしょう。実際に私もそう思っていました。「三浦さん、慎重にも程があるんじゃない?」と。サポがそう思ったのは前半の大宮が不出来でフラストレーションが溜まっていたこと、後半の京都の攻撃があまり怖くなかったという事も大きかったと思います。ゴールの瞬間のカタルシスを味わえるなら何度でも味わいたいと思うのはサポの正直な気持ちです。「もっと攻めろよ!」というスタンドの声、響き渡る「ゴールを見せてくれ むて〜き大宮 ワッショイ!」というチャント、しかし三浦監督はあくまでも守りを固めて逃げ切る事に専念しました。試合終了後、勝ちはしながらも物足りなさを感じて家路に着いた大宮サポは多かった事でしょう…

そんな試合でしたが私は家に帰ってPCで監督の上記のコメントを読んでかなりスッキリしましたね。スタンドでは守りを固めた采配に不満も感じていたのですがコメントを読んだ後は「ああ、この人が大宮の監督で良かった」と心底思いました。この人は本当に現在のチームの状態や能力、順位を冷静に客観的に把握しているんだな、それが出来る人なんだな、と。
三浦監督が余裕を持って夢を見れるほどまだ大宮は強くないしそんな状況でもないと判断したという事だと思うんですよね。現状の勝ち点では連敗すれば残留争いに引き込まれる可能性もあるし、前節は最悪の内容で負けているから連敗はしたくない。川崎やガンバや浦和のような攻撃力が有るわけでもないのですから守りに入るのも勝ち点3を取る事を最優先に考えるのならベターな選択だったのでしょう。

これは自戒も込めての話なのですが、正直今の大宮サポは降格に対する危機意識が去年と比べてかなり希薄になっていると思います。確かに補強はしたし大悟もバウルも好調だし今年の昇格組より戦力的には勝ると思いますがサッカーはそれだけで勝負が決まるわけではありませんからね。だからこそ去年、戦力で劣る大宮が組織力と雑草の意地で残留を果たす事ができたんじゃないですか。ここで油断したら下位が奮起した時に落ちるのは大宮になるかも知れないのです。

監督の采配とコメントは
「まだ俺たちは足場を固めている段階なんだ。足元を見ずに上だけを目指せるほどJは甘くない」
という大切な事を私に思い出させ再認識させてくれました。そういう意味で今回の京都戦はとっても意義のある試合になったと思います。
ニックネーム ゆりるぽ at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 大宮アルディージャ
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